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なぜ北朝鮮は突然、韓国に怒り出したのか 隠された真意と真っ二つの韓国

北朝鮮批判のビラ散布に抗議する集会に参加した学生ら=平壌で2020年6月6日、AP

 韓国の脱北者団体が金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の体制などを批判するビラを大型風船で北朝鮮側にまくことに北朝鮮が激怒し、2018年以降、緊張が緩和されていた南北関係に暗雲が漂っている。13日に初の南北首脳会談から20年を迎えたが、共同記念行事の開催どころではない状況だ。北朝鮮が突然、韓国を痛烈に批判し始めた背景には、緊張を高めることで、国内の引き締めを図る狙いがあるとの見方が出ている。

 「悪意に満ちた行為が『個人の自由』『表現の自由』という美名の下に放置されるなら、南朝鮮(韓国)当局は遠からず最悪の局面まで見込まなければならない」。4日、金氏の妹、金与正(キムヨジョン)党第1副部長が談話を発表。脱北者団体が5月31日に「偽善者 金正恩」などと書いたビラ約50万枚を散布した行為を非難した。

 翌5日には対韓国工作を担う統一戦線部の報道官名の談話で、開城(ケソン)工業団地にある南北共同連絡事務所の撤廃を予告。9日には南北間の通信連絡線を完全に遮断すると発表した。追加措置も示唆している。

 一方、韓国政府はビラ散布などを禁じるための法整備を進めるなど、関係の維持に腐心する。散布禁止は18年4月の南北首脳会談で採択された「板門店宣言」の合意事項の一つでもある。

 韓国統一省は、ビラ散布が承認なしに物品を北朝鮮へ送ることを禁じる「南北交流協力法」に違反するとして、脱北者団体を警察に告発。法人設立許可を取り消す手続きに入った。

 ただ、これまでもビラ散布…

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