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「無症状でも強い感染力、恐ろしい」 新型コロナ31人感染の病院の闘い 埼玉

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彩の国東大宮メディカルセンター=さいたま市北区土呂町で2020年6月8日、中川友希撮影
彩の国東大宮メディカルセンター=さいたま市北区土呂町で2020年6月8日、中川友希撮影

 職員や患者計31人の感染が確認された彩の国東大宮メディカルセンター(さいたま市北区)が、毎日新聞の取材に対して感染確認が相次いだ4~5月の対応状況を明らかにした。同病院は350件以上のPCR検査を実施し、5月25日に感染の「終息」を宣言。「無症状でも強い感染力を持つウイルスの恐ろしさを実感している」との見解を示している。【中川友希】

骨折の患者から

 同病院は5月下旬、毎日新聞の質問に対して新型コロナへの対応状況を書面で回答した。

 初めて感染が判明したのは整形外科の病棟だった。4月14日、脚を骨折して入院中だった80代女性が発熱。薬を投与したが改善がないため、22日に検査したところ両肺に肺炎をうかがわせる影が見つかり、個室に隔離。24日に感染が確認された。

 同病院では新型コロナの院内感染を防ぐため、外来の受付にカーテンを設置し、手指の消毒を徹底するなど対応してきたが、女性は無症状で入院してきた。病院はすぐに全病棟間で患者の移動を停止し、女性が入院していた5階の一部の病棟で入院や手術も停止。1週間以内に退院した患者や家族に新型コロナ発生を説明した。

防護服が足らず

 その後、相次いで感染が確認された。女性の濃厚接触…

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