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時代の風

米人種差別抗議運動 混迷の中に再統合の力=中西寛・京都大教授

=北山夏帆撮影

 新型コロナ・パンデミックの流行地は欧米から南半球や南アジアへと移行し、流行がピークを過ぎた東アジアや欧米では活動抑制の緩和が進んでいる。この緩和は感染抑制によって「瞬間凍結」されてしまった経済活動を解凍することが目的とされている。しかし多くの地域で見られているのはパンデミック以前の社会的分断の加速であり、対立の激化である。

 その象徴的事例が米国の人種差別抗議運動である。きっかけとなったのは5月25日、中西部のミネアポリスで黒人のジョージ・フロイド氏が偽造紙幣使用の疑いで警官に拘束され、「息ができない」と訴えながら死に至った一部始終が通行人のスマートフォンで撮影され、投稿されたことである。この日はそもそもは南北戦争終結を記念し、戦没者を悼む休日で、今年は本格的に人々が外出し始めた日でもあった。この事件後、全米各地で、…

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