人生歌う、海女の呼吸 ホ・ヨンソンさん詩集刊行

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表紙には「四・三事件」の犠牲者の象徴だというツバキが描かれる
表紙には「四・三事件」の犠牲者の象徴だというツバキが描かれる

 <文化の森 Bunka no mori>

 苦難の歴史を背負いつつ強く生き抜く韓国・済州島の海女たち。一人一人の声に耳を傾け、記憶を紡ぐホ・ヨンソンさんの詩集『海女たち』(姜信子さん、趙倫子さん訳)が新泉社から刊行された。

 韓国本土の南西に浮かぶ済州島。日本統治下の1930年代には、延べ1万7130人が参加した海女抗日闘争があり、日本降伏後も島民の9人に1人以上が虐殺された「四・三事件」が起きた。一方で、体一つで潜って漁をする海女文化が根付く島でもある。

 本書は済州島生まれの著者が海女たちの元に何度も足を運び、語られなかった記憶とその人生に心を寄せる中で生まれた。第1部には、タイトルとして21人の女性の名前が並び、それぞれの人生が歌われる。

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