パンダのタンタンに竹を運んで20年 味の好みも把握する3人 帰国に寂しさ募る

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タンタンの餌にする1束5キロの竹を運ぶ岩野憲夫さん(中央)ら=神戸市北区淡河町神影で2020年6月9日、中田敦子撮影
タンタンの餌にする1束5キロの竹を運ぶ岩野憲夫さん(中央)ら=神戸市北区淡河町神影で2020年6月9日、中田敦子撮影

 「雨の日も風の日も雪の日も、竹を運び続けた。食べてくれなくなるのは寂しい」。神戸市立王子動物園(灘区王子町3)のジャイアントパンダ「タンタン」(雌、24歳)が食べる竹は20年間、神戸市北区淡河町の有志が届けてきた。その一人、農園経営の西浦常次さん(71)は中国へ帰るタンタンへの惜別の思いを語る。

 北区淡河町神影にある竹林には、モウソウチクが辺り一面に生い茂る。農業の岩野憲夫さん(72)が所有する。9日も足場の悪い中、岩野さんらは専用ののこぎりで約20キロの竹を刈り取った。

 パンダ用の竹刈りは西浦さん、岩野さんのほか、農業の辻井正さん(76)の3人が本業の傍ら続けてきた。交代で北区や兵庫県三木市などそれぞれ20カ所以上の竹林へ行き、週3回、計150キロほどを動物園に運ぶ。竹は、林の所有者から許可を得て刈り取っている。大雪でトラックが動かなくなったこともあったが「俺らが届けなかったらタンタンの餌はどうなるんや」と続けてきた。

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