世界中の人々に多大な影響を与えている新型コロナウイルスの大流行は、ペットや食用目的での野生動物取引が拡大していることが背景だと指摘される。違法な取引も後を絶たず、厳しい規制や禁止を求める声が高まり始めた。
●アジアで密猟横行
野生動物の国際的な取引は世界中に存在するが、アジア地域、特に東南アジアがその一大中心地になっている。世界最大の市場である中国向けのほか、日本などへの「エキゾチックペット」と呼ばれる動物の輸出も多く、密猟や密輸が後を絶たない。
「2008~19年の間に東南アジア諸国連合(ASEAN)各国で押収されたアフリカゾウの象牙は22万5000キロに上る」「マレーシア、シンガポール、ベトナムの3カ国だけで17~19年の間に9万6000キロのセンザンコウのうろこが押収された」。この2月、民間の野生生物取引監視団体、トラフィックがまとめた東南アジアの野生動物取引に関する大規模な調査報告書には、にわかには信じ難いような数字が並ぶ。
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