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詩歌の森へ

俳句人生に「喝采」=酒井佐忠

 後藤比奈夫が亡くなった。「ホトトギス」で学び、父の後藤夜半が創刊した俳誌「諷詠(ふうえい)」をしっかり守り抜いた。103歳の死。最高齢の現役俳人として見事に俳句人生を貫いた。有名な<東山回して鉾(ほこ)を回しけり>など、科学者らしい透徹した写生の目が特長的。その後、句集『めんない千鳥』で蛇笏賞、続いて『白寿』で詩歌文学館賞を受賞。高齢になるほど清新で大らかな句風に加え、独特のユーモアと批評精神を生かした作品が見事だった。

 手元に二つの最新句集がある。100歳を過ぎて出した『あんこーる』と昨年7月刊の『喝采』(いずれもふらんす堂)。<花衣てふは心に着せるもの><あたたかや句集白寿にアンコール>(『あんこーる』)など心穏やかな句が響く。生前最後の句集となった『喝采』では、<口中の燃えたる愛のチヨコレート><こんなとき喝采起こる涼しさよ>など、まだまだ清新な気持ちと羞恥の意識が見える。独自の句風に「喝采」を贈るばかりだ…

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