麻生さん「民度」って一体何ですか? 歴史をたどって見えてきたもの

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参院予算委員会で新型コロナウイルス感染拡大による経済の影響などについて答弁する麻生太郎副総理兼財務相=国会内で2020年3月16日午前9時18分、川田雅浩撮影
参院予算委員会で新型コロナウイルス感染拡大による経済の影響などについて答弁する麻生太郎副総理兼財務相=国会内で2020年3月16日午前9時18分、川田雅浩撮影

 日本は「民度」が高いからコロナ禍の死亡率が低い――。麻生太郎財務相の口から飛び出した「新説」である。これにうなずく人はそうそういないと思うが、何かとこの言葉を口にしたがるのは麻生氏に限らない。そもそも「民度」って何なのか? 歴史をたどって考えた。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

批判する側も「民度」のフレーズに振り回されている

 麻生氏の「コロナ民度発言」、実は2度目である。

 今回問題になったのは6月4日、参院財政金融委員会での答弁だ。新型コロナウイルスによる死亡率が「一番問題」とした上で、欧米より日本が少ないことについて、こんな見解を披露した。

 「『お前ら(日本人)だけ薬持っているのか』とよく電話がかかってきたが『おたくとうちの国とは国民の民度のレベルが違う』って言ってやるとみんな絶句して黙る。(中略)このところ、その人の電話もなくなりましたから、なんとなくこれ、定着しつつあるんだと思う」

 そんな珍説が「定着しつつある」とはついぞ聞かないが、実は2カ月前、4月6日の参院決算委員会でも「アメリカやら何やらに比べりゃ、はるかに日本の自粛の方が効果ありますからね。アメリカ人に対して『俺たちは民度が高いからだ』と言ったら笑っていましたけれど」と述べていた。

 ならば、と「民度」を辞書で引いてみる。

 「あ…

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