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SUNDAY LIBRARY

上原 隆・評『小津安二郎の俳句』『ある映画の物語』

◆『小津安二郎の俳句』松岡ひでたか・著(河出書房新社/税別2400円)

◆『ある映画の物語』フランソワ・トリュフォー/著 山田宏一/訳(草思社文庫/税別1600円)

 映画を観ておしゃべりする会に参加している。月一のこの会も、3月以降は中止のままだ。メンバーのNさんからみんなにメールが届いた。連句をしませんかという誘いだ。メールで行うのだという。Nさん以外、誰も連句など経験したことがない。そもそも俳句さえ作ったことがない。素人が歌仙(五七五・七七と続けて三十六句)を巻くなんてことができるのだろうか。無謀なヤツが6人名乗り出た(私も)。春夏秋冬と展開し、最後にまた春に戻ることだけを決め、他の約束事はナシ。

 4月30日、Nさんから最初の句が届いた。「亀鳴くや話さぬままに日が暮れて」。〈亀が鳴くの??〉。ネットで調べると、亀が鳴くかは定かではないが春の季語なのだという。次いで女性のAさんが「ポストに便り思いがけなく」とつけた。ひと晩置いて「半世紀ぶりにあいつに春の文(ふみ)」とKさんが書いてきた。〈ほほー、なかなか良い滑り出しじゃないか〉。一応無難に1日2句ずつ進行していった。途中、「棕櫚(しゅろ)の…

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