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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『少年と犬』『赤羽末吉 絵本への一本道』ほか

◆『少年と犬』馳星周・著(文藝春秋/税別1600円)

 馳星周『少年と犬』は、犬と分かちがたく生きる人々を描く6編の短編集。なかには「泥棒」「娼婦」なども登場する。犬から見れば、老若も出自も職業も関係ない。 表題作は男がやせて傷ついた犬と出会うところから始まる。マイクロチップから、遠く釜石の犬と分かる。飼い主は津波で亡くなっていた。男の一家もあの地震で被災し、熊本へ逃げて来た。以来、息子が緘黙(かんもく)し笑わなくなっていた。ところが釜石の犬には……。

 「老人と犬」も迷い犬を救った老人の話。妻も相棒の犬も失い一人暮らしする熊撃ちの名人だ。だが、犬はなぜ彼の元に? 肝臓がんが進行する老人は「孤独の匂い、死の匂いを嗅ぎ分けた」のだと感じていた。治療を放棄し、老人は犬と生き始める。

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