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SUNDAY LIBRARY

三浦 天紗子・評『すべての不調は口から始まる』江上一郎・著

◆『すべての不調は口から始まる』江上一郎・著(集英社新書/税別880円)

 子どものときは小さなむし歯がすぐ痛くなったのに、大人になってからあまり痛まなくなった、痛みがすぐに引いたという経験はないだろうか。実際かなり進行したむし歯があっても、30歳以降は痛みの感覚が鈍くなっているために放置して悪化させやすい。その年齢くらいまでに歯のエナメル質の下にある象牙質の厚みは大きくなり、いちばん内側にある歯髄の空間は圧迫されて狭くなる。痛みを感じるべき歯髄が細く機能も鈍くなる年代では、むし歯も歯科医の検診を受けなければ見つからないことも多い。こうした歯科医療の基礎知識から、自分でもできる口腔(こうくう)ケア法、新しく保険適用できるようになったむし歯や歯周病の治療法までを満遍なくおさらいできるのが本書だ。

 著者は、口腔ケアとして、唾液力を高めることを強く推奨している。唾液には多様な働きがあり、良質な唾液がたっぷり分泌されていればむし歯や歯周病が予防できるだけでなく、保湿や抗菌・殺菌の役割もあるので、細菌やウイルスが口腔内から体内に侵入するのを防ぐ上でも有益だ。口腔のありようが感染症予防にも大切だといえる。

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