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SUNDAY LIBRARY

本郷 和人・評『人とことば』日本歴史学会/編

◆『人とことば 人物叢書別冊』日本歴史学会/編(吉川弘文館/税別2100円)

 豊臣秀吉の軍師であった黒田官兵衛は、死に臨んで子息の長政を呼び、草履の片方と下駄(木履(ぼくり))の片方を渡して言い残した。長政よ、この品の意味が分かるか。お前は何ごとも熟慮する。だが、人生のうちには、片足に草履、片足に下駄を履いて駆け出さねばならぬことがある。チャンスを逃してはならぬ--。

 これが「草履片々(ぞうりかたがた)、木履片々(ぼくりかたがた)」という小話で、なるほどよくできている。本能寺の変後、秀吉は取るものも取りあえず「中国大返し」を敢行し、明智光秀を討ち、天下人へ駆け上った。それを支えたのが官兵衛だったとなれば、説得力も抜群だ。官兵衛を主人公にした大河ドラマが放映されたとき、この話はしばしば取り上げられた。

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