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憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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「世界自閉症啓発デー」(4月2日)や「発達障害啓発週間」(同2~8日)には、誤解と偏見をなくす目的で世界中がブルーライトアップで青く光る。これに合わせ昨春、建山さんが企画、実行委員長を務めた「淀川アオクスル祭り」が大阪市で開かれた
「世界自閉症啓発デー」(4月2日)や「発達障害啓発週間」(同2~8日)には、誤解と偏見をなくす目的で世界中がブルーライトアップで青く光る。これに合わせ昨春、建山さんが企画、実行委員長を務めた「淀川アオクスル祭り」が大阪市で開かれた

 「引きこもりの自分を外の世界に引っ張ってくれた方への恩返し」。障害者支援を続ける理由を、大阪市のITデザイン会社「ウェブレイス」の建山和徳代表(44)はこう語る。

 双極性障害で入院し、退院後も自宅にこもっていた20代後半、絵を描く仲間のネットのコミュニティーで、ある精神科医と知り合った。「遊びにおいで」と熱心に自宅へ誘われ、連れ出されて参加したオフ会の延長では妻と出会えた。そんな恩人が37歳で突然の病死。建山さんは遺志を継ぎ障害者の「居場所づくり」を心に誓った。

 発達障害者を支援する「一般社団法人みがく」を2015年に設立。ITやデザインを習得して職を探す人と、即戦力を求める企業との橋渡しなどを担う。「コロナ禍」にも「災い転じて福となす。オフィスワークは苦手だけどテレワークが得意な人が活躍できる」と前向きだ。

 高校漫画サークル日本一を決める「まんが甲子園」第1回大会で優勝した堺市の私立高…

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