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銀メダリストが宅配アルバイト 活動費工面、自己負担で競技継続を模索

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競技の活動費を工面するため、4月末から料理宅配サービス「ウーバーイーツ」でアルバイトを始めたフェンシング五輪メダリストの三宅諒=コモンズ2提供
競技の活動費を工面するため、4月末から料理宅配サービス「ウーバーイーツ」でアルバイトを始めたフェンシング五輪メダリストの三宅諒=コモンズ2提供

 梅雨入りした都心の空模様を気にしながら、ふいにつぶやいた。「これからの時期は雨でスリップしないか心配。配達はきつくなるかもしれないですね」

 2012年ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した三宅諒(29)=フェンシングステージ=は、4月末から料理宅配サービス「ウーバーイーツ」でアルバイトを始めた。大会への遠征費を捻出するため、専用のバッグを背負って東京都内で自転車のペダルをこぐ。懸命な姿に、海外メディアも「ボロボロになりながらも五輪へ備える剣士」として注目。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を中心に拡散された。

 新型コロナウイルスの感染拡大で3月下旬に東京オリンピックの延期が決まった直後、個人スポンサー3社との契約期間が満了した。更新する選択肢もあったが、先行きが不透明な中で支援を受けることに抵抗を感じた。「練習計画や出場予定の大会など、五輪までの道筋をスポンサーに示すことができない。それなのに『お金だけください』とお願いする気にはなれなかった」。貯金を取り崩しての生活に迷いはなかったが、五輪代表選考に向けて体も鍛えたかった。収入確保と体力強化を両立させたのが自転車を使った「配達トレーニング」だった。

 週の半分をアルバイトに充て、主に渋谷や赤坂エリアで配達する。1日当たりの走行距離は約20キロで、日当は3000円程度。一度の海外遠征で自己負担額が60万円を超えることもあり、アルバ…

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