[PR]
昨年10月の台風19号で被災した阿武隈急行(伊達市)が今月中に仮復旧し、10月にも全線の運行再開を目指していることが17日、同社への取材で分かった。不通が続いている富野(同市)―丸森(宮城県丸森町)間で乗客を乗せない回送列車の運行を始め、丸森―槻木(同県柴田町)間で見合わせていた昼時間帯の運行が可能となる。
これまで丸森―槻木間は県境の不通で車両点検や乗員交代が難しく、朝夕のみの21本に限定していたが、仮復旧後は2倍の42本となる見通し。一方、台風19号の復旧工事や新型コロナウイルスの影響で2019年度の決算は約10億4000万円の純損失となり、過去最悪の赤字だった。
17日の取締役会で新社長に就任した菅原久吉社長は「まず優先すべきは、災害復旧。国や県が進める工事の進捗(しんちょく)も見ながら、10月をめどに早期の運転再開を目指す」と述べた。
阿武隈急行は福島(福島市)―槻木間の54・9キロを結ぶ。台風19号では県境の区間の被害が大きく、ホームや線路に土砂が流れ込むなどした。【神内亜実】
毎時01分更新
◇「最悪想定」軽視 医療崩壊招く コロナ禍にあえぐこの国は…
南米ブラジル北部アマゾナス州で新型コロナウイルス流行の「第…
米国の新型宇宙船「クルードラゴン」で2020年11月に国際…