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野球のチカラ

野球はこれまで、難局に立ち向かう人々に勇気や元気を与えてきました。プロ野球選手たちは6月19日の開幕となる今季、野球で何を表現し、OBは野球に何を期待するのでしょうか。

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/中 オリックス・シニアアドバイザー 長谷川滋利さん 「誰かのため」絆強く

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阪神大震災の年にリーグ優勝し、ナインに胴上げされる仰木彬監督=西武球場で1995年9月19日、小座野容斉撮影
阪神大震災の年にリーグ優勝し、ナインに胴上げされる仰木彬監督=西武球場で1995年9月19日、小座野容斉撮影

 遠征先へ移動するための新幹線から見た神戸市の街を今でもはっきり覚えている。人でにぎわう駅前も、なじみの店も、慣れ親しんだ風景が消えていた。

 1995年1月17日に発生した阪神大震災。「その時が初めてですよ。人のため、神戸市民のために野球を頑張ろうと思ったのは」。神戸が本拠地のオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)で5年目を迎えていた長谷川滋利さん(51)=現オリックス・シニアアドバイザー=は、当時をそう回想する。

 既に投手陣の中心選手の一人だった長谷川さんはその日、自主トレーニングへ出発する予定だった。だが、周辺の水道と電気が止まり、親族を頼って一時的に避難した。

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