立憲離党表明の須藤元気参院議員 涙で語ったロスジェネ世代の本音

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涙を流しながら離党届提出の理由を語る須藤元気参院議員=国会内で2020年6月17日、宮原健太撮影
涙を流しながら離党届提出の理由を語る須藤元気参院議員=国会内で2020年6月17日、宮原健太撮影

 立憲民主党の須藤元気氏(42)=参院比例代表=が17日に開いた離党表明記者会見では、1990年代末の金融危機に伴って生じた「就職氷河期」によって不本意な就職や人生を余儀なくされている「ロストジェネレーション」(失われた世代)の本音がぶちまけられた。18日告示の東京都知事選で、れいわ新選組の山本太郎代表を応援するとツイッターで表明し、執行部から「党の方針に反する」とツイートの撤回を迫られていた。党は須藤氏の離党届を受理せず、「クールダウン」を求める構えだ。須藤氏は会見で「無所属になりますけれども、気持ちは立憲民主党の元に、自分自身はあるつもりです」と語り、「未練」をにじませた。時折涙を流しながら行われた約30分間の会見で須藤氏が語った「本音」と、離党が認められたとしても須藤氏が「れいわ」に参加できない法制上の問題とは……。【宮原健太】

声詰まらせ「この30年間ずっと我慢してきた」

 立憲は都知事選で、無所属の宇都宮健児氏の支援を既に決めている。一方、須藤氏は15日にツイッターで「立憲は宇都宮さん支持ですが、個人的に山本さんを応援しています」と表明。党からはツイートの取り下げを求められたが、須藤氏は17日に「離党する決意を固めました。都知事選を巡る意見の相違がきっかけですが、以前から消費税減税など経済政策について党とは意見の相違がありましたので必然的な帰結だと思います」と発信していた。

 須藤氏の会見は17日午後6時45分から、参院議員会館地下1階の「B106会議室」で行われた。「皆様、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます」と切り出して離党届を提出した経緯を説明し、離党理由に言及し始める須藤氏。「僕らはバブルを経験していません。結婚して子供産んで35年ローンで家を建てる。そして子供を大学まで行かせる。それが幸せだっていうのは、一つのモデルとしてありました。もちろん日本経済がよければ、それはそれで幸せな形なんでしょうが、僕らはそうもいきませんでした」

 ここまで語った須藤氏は声を詰まらせ、涙をにじませ始めた。

 「悔しいんですよね。やっぱ政治の、政治の失敗で僕らが犠牲になってるじゃないですか。悔しいですよ。ちっちゃいころから日本は何百兆円借金があるとか、そのためには我慢しなきゃいけないとか、この30年間ずっと我慢してきたんですよ。何がプライマリーバランスだ、と思うわけですよ。もう十分我慢しましたよ。今、僕らロストジェネレーションが立ち上がらないで、いつ立ち上がるんですか。なんで上の言うこと聞かなきゃいけ…

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