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シネマの週末・この1本

はちどり 壊れかけ、未来の光を

 ベルリン、釜山など数々の映画祭で賞に輝いた本作は、韓国のキム・ボラ監督の長編デビュー作。1981年生まれの彼女が自らの人生を投影させた14歳の少女の物語だ。

 94年のソウル。ウニ(パク・ジフ)は餅屋を営む両親、兄、姉と団地で暮らす中学2年生。同性の親友や男友達はいるが、教育熱心な父親が食卓で怒鳴りちらす家族の雰囲気は最悪だ。やがて身近な人々とすれ違い、人知れず不安を募らせるウニは、初めて理解ある大人と出会う。

 ウニを息苦しくさせるのは家長の権威主義、学歴偏重、男性優位の風潮だ。その点は韓国における女性の生きづらさをつづった小説「82年生まれ、キム・ジヨン」に通じるが、少女の日常の揺らぎを描いたこの思春期映画は、特定のテーマを語るにとどまらない豊かな魅力に満ちている。

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