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新型コロナ 帽子の技術で参入 紀之川製帽、ニット製マスク生産 夏向け商品も開発中 /和歌山

市内の小中学生らに納めたニット製マスクを手にする守岡義恭社長=和歌山県紀の川市打田で、新宮達撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、紀の川市のニット帽子メーカー「紀之川製帽」が、ニット製マスクの生産に乗り出している。このほど会社の商号や本店所在地などを定めた定款の事業目的に衛生用品の製造・販売を追加。マスク生産設備の追加投資も検討している。本業の売り上げが苦戦する中、新たな成長事業としたい考えだ。【新宮達】

 4月に紀の川市の発注を受けて、妊産婦向けマスクを500枚納めた。さらに、市内の小中学生や園児ら向けに6500枚を納入。フィット感が良く、来社して購入する児童の保護者らもいたという。

 きっかけは3月中旬ごろ、社員の妻が勤務する日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市)でマスクが不足している事態を知ったことだった。試作品を提供したところ、依頼を受けて急きょ300枚を寄贈した。

 生産は、島精機製作所(和歌山市)から購入した織物機械を使用している。同社がマスクが編める製造データを無償で提供してくれた。口周りの窮屈さを和らげるため、さらに伸縮性のある糸を交ぜるなどの工夫も重ねている。

 夏場の着けづらさをどう改善するかが課題。生地を二重から一重に減らし、軽くて吸水速乾性に優れた和紙の糸の使用や、頰の部分に通気口を開けてこもる熱を逃がしやすくする商品開発を進めている。守岡広幸専務(57)は「ファッション性に富んだデザインも考えている。マスク着用の定着につなげたい」と話す。

 紀之川製帽の主力商品は百貨店向けの婦人用帽子。新型コロナの影響で、帽子を扱う百貨店売り場は一時休業し、主な買い手となっていたインバウンド(訪日外国人)も激減した。秋冬物の受注は例年の3分の2に落ち込んでいる。本来は残業で忙しい時期だが、今は残業なしで従業員を帰らせている状態だという。

 本業が苦戦する中、マスクの製造について守岡義恭(よしゆき)社長(63)は「新たな事業の柱にしたい」と期待している。

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