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新型コロナウイルスの影響で、戦後初めて夏の甲子園が中止となった。全国で代替大会の開催が発表される中、県高野連も7月23日から代替大会の開催を決めた。一方、中止となったセンバツ代表校を招待する「センバツ交流試合」も8月に甲子園で開かれることになった。前例のない夏にどのような決意で臨むのか、県内の選手たちを取材した。【潟見雄大】
「センバツがなくなり、夏の甲子園もなくなり、本当につらいことばかりだった。それでもここまで頑張ってきた選手たちは本当に偉い」。センバツ交流試合の開催が決まった6月10日、尽誠学園の西村太監督は選手たちの姿に目を細めた。一度つかんだ夢舞台の切符がなくなりながらも、選手たちは気持ちを切らさず練習に取り組んできたからだ。
夏の甲子園中止が決まったのは5月20日。翌日、川崎風汰選手(3年)はグラウンドで「甲子園がなくなって悲しいけど、僕たちよりもっと悲しんでいる人はたくさんいるはず。落ち込まず笑顔で、みんなに勇気を与えられる選手になります」と大声で決意を叫んだ。
西村監督は日ごろから選手たちに「お世話になった親や地域の人、先生たちに恩返しをしよう」と指導している。自分のためだけでなく、誰かのために頑張ることは今後の人生に生かせると考えるからだ。センバツが中止となった後も、選手たちは活躍する姿を見せようと、夏の甲子園、さらに代替大会と次々に新しい目標を定め、練習に励んできた。
そんな中、センバツ交流試合の開催が決まり、尽誠学園も甲子園で試合ができることになった。井脇将誠選手(同)は「他校の選手から甲子園に行けなくなって残念だという思いを聞いていた。代替大会で優勝し、他校の選手の分まで甲子園で戦いたい」と、センバツに臨んだ時とは違う思いを抱いている。
西村監督は「甲子園へ行けても行けなくても、選手たちが次の目標を見つけて頑張れば、それまでの過程は無駄にはならない」と力を込める。尽誠学園の選手たちは代替大会や甲子園での交流試合で多くの人たちの思いを背負い、これまでの努力の成果を思う存分発揮してくれるだろう。=つづく
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