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記者の目

一変した重度障害者の支援 コロナ禍の苦境、共有したい=塩田彩(統合デジタル取材センター)

生活介護事業所の仲間と相模原市の公園を散策する田中信太郎さん。穏やかな日常はコロナ禍で一変した=2019年11月18日(田中洋子さん提供)

 新型コロナウイルス禍で重度障害のある人の暮らしは一変した。緊急事態宣言が解除されても、健常者に比べて感染時のリスクは高く、コロナ禍前に戻る日も遠く見通せない。第2波も懸念される中、当事者や家族が直面した課題を広く共有しておきたい。

 「良い言葉がみつからないのですが、淘汰(とうた)されてしまうんじゃないか、と感じるんです」。東京都内で1人暮らしする長谷川晴基さん(44)の言葉を電話越しに聞き、どきりとした。長谷川さんは筋力の低下や筋の萎縮が進行する脊髄(せきずい)性筋萎縮症患者だ。指先以外は動かせないため、10人前後のヘルパーが生活を支える。感染は命の危険につながる。しかし、接触を避けるために介護を断れば生活が成り立たない。せめて自分から感染を広げないようにと、3月上旬から約2カ月半、一歩も自宅から出ない生活を続けた。

 長谷川さんは2011年から大手メディアの契約社員として在宅で働いている。「障害があっても普通に働き、1人暮らしをしたい」と思うからだ。だが、コロナ禍は先行きに暗雲を漂わせている。障害のある仲間の中には、発熱症状がなくても訪問看護や訪問歯科を断られた人がいる。家族が感染リスクを恐れて訪問入浴サービスを断ってしまい、約1カ月間風呂に入っていない事例も耳にしたという。長谷川さんは「これまでは皆に余裕が…

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