「一方的な挑発が原因」衝突巡り中国がインド非難 表面上は強気も関係悪化望まず

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中印国境地帯の緊張が高まる中、中国への抗議運動中に習近平国家主席の肖像を燃やす人々=インド北部カシミール地方で19日、AP
中印国境地帯の緊張が高まる中、中国への抗議運動中に習近平国家主席の肖像を燃やす人々=インド北部カシミール地方で19日、AP

 中国政府は一連のインドとの衝突について「インド側の一方的な挑発が原因」と非難している。領土問題で「弱腰」と見られれば、習近平指導部の求心力に関わることから、表面上は強気の姿勢を示す。ただし対米関係を悪化させていることから、隣国インドとの間では事態の悪化を望んでいない模様だ。

 王毅国務委員兼外相は17日、インドのジャイシャンカル外相との電話協議で国境地帯の衝突を話し合った際に「インド側が、下心を持って実効支配線を越えて挑発し、交渉しようとやって来た中国側兵士に暴力を振るった」と抗議。「徹底的に調査し、責任者を厳罰に処すよう要求する」と迫った。

 一方で、国境情勢の沈静化を望む本音も透けて見える。中国外務省の趙立堅(ちょうりつけん)副報道局長は19日の定例記者会見で「中国は中印関係を重視しており、インドが歩み寄り、両国関係の長期的発展という大局を維持するよう希望する」と強調した。

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