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コロナ国内初感染、そのとき保健所は… 「初動の7時間」奈良の事例を探る

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 空港も海もない奈良で、なぜ――。新型コロナウイルスで国内初の「ヒトからヒト」への感染例は、奈良県在住のバス運転手の60代男性だった。男性は当時、国の「疑い例」の定義に該当せず、新型コロナは指定感染症でもなかった。どのように陽性確認に至ったのか。情報公開で入手した県文書と担当者の証言を基に、難しい判断を重ねた保健所の「初動の7時間」を再現する。

疑い例の定義に該当せず「経過追って」

 1月25日は土曜日で、奈良県中和保健所(橿原市)では午後2時からの行事「がん患者サロン」のため、幹部職員も出勤していた。午後0時55分、1本の電話が入る。県中部の診療所の看護師からだった。「17日に受診した人が関節痛やせき症状の悪化で再受診した。バスの運転手で、12日に成田空港で武漢(中国)から来た人を乗せた。何か指示などはあるか」

 厚生労働省が21日に定めたばかりの新型コロナの「疑い例」の定義は、37・5度以上の発熱と呼吸器症状があることに加え、2週間以内に武漢への渡航歴があるか、「発熱・呼吸器症状かつ武漢に渡航歴がある人と接触」した場合だった。男性に2週間以内の渡航歴はなく、12日にバスに乗せた武漢か…

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