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花園優勝5回 常翔学園ラグビー部が練習再開「こんな時こそ、ワンチーム」

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 大阪市旭区の淀川河川敷。6月15日午後4時前、高校ラガーメンが戻ってきた。全国高校ラグビー大会5回優勝の常翔学園が、新型コロナウイルスの影響で中断していた全体練習を3月19日以来約3カ月ぶりに再開。主将のロック木戸大士郎(3年)は「当たり前と思っていたことが、当たり前ではなくなった。毎日の練習の大切さを改めて感じた」と、感慨深げに語った。

 女子マネジャー2人を含む部員97人が勢ぞろい。1年生40人は、初めて本格的にグラウンドで先輩の指導を受ける場となった。就任30年目の野上友一監督(61)は「再開できてうれしいだけではあかん。感染対策を徹底するように」と指示し、選手は消毒液を手にかけ、グラウンドへ。約2時間の全体練習は主にランパスに割いたが、距離を取って「密」を避けるようにした。

 昨年度の花園は、優勝した第92回大会(2012年度)以来の4強。準々決勝の京都成章戦では4点を追う後半ロスタイムの劇的な逆転トライで、スタンドを沸かせた。秋田工、天理(奈良)に続く全国大会100勝まで残り4勝。「(今冬の)第100回大会で100勝、そして優勝」を目標に臨んだシーズンだった。

 しかし、新チームの力試しになるはずだった春の全国選抜大会も中止。目の前の目標を見いだしにくいまま、チームは活動休止となった。木戸主将は「1年生の顔と名前が、まだ覚えられていない」と苦笑する。

練習開始を前に、野上監督(右)と練習に取り組む心構えなどを共有する選手たち=大阪市旭区の常翔学園ラグビー部グラウンドで2020年6月15日午後3時59分、長宗拓弥撮影

 そんな中で、野上監督が腐心したのは「生徒の心を離さないこと」だ。体作りなどは自主練習に任せたが「花園で優勝」という目標を見失わせないようにした。無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使ったコミュニケーションでは「書くことがなくなった」。

 日曜日にはテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」でミーティングを行ってきた。思わぬ効果があった。野上監督は「選手がこれまでは聞き流していたようなことも、真剣に考えるようになった」と感じる。

 さまざまな試合の動画を参考にして「この場合は、どういう(戦術の)選択肢があるか」などを、グループごとに議論。木戸主将が課題と考えていた「チームの意思統一」が、徐々に図れてきた。

 「こんな時だからこそ、ワンチームで」。野上監督は願う。【堤浩一郎】

活動再開初日から、息の合ったパス練習を披露する選手たち=大阪市旭区の常翔学園ラグビー部グラウンドで2020年6月15日午後4時18分、長宗拓弥撮影
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