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養老孟司・評 『チョウはなぜ飛ぶか』=日高敏隆・著、『博士の愛したジミな昆虫』=金子修治ほか編著

『チョウはなぜ飛ぶか』

 ◆『チョウはなぜ飛ぶか』=日高敏隆・著(岩波少年文庫・836円)

 ◆『博士の愛したジミな昆虫』=金子修治ほか編著(岩波ジュニア新書・968円)

 子どもたちはなぜか虫が好きである。そのまま変わらず大人になる人もいて、虫の専門家になってしまったりすることもある。この二冊はいずれも世間的にはその種のいわばヘンな人たちが書いた本である。私には素直に面白かったが、ふつうの人もそう思うかどうかは、私にはわからない。ただ子どもたちにはぜひ読んでもらいたいとしみじみ思う。

 日高敏隆の本は古典的な名著であろう。日高は子どもの頃、チョウが好きで、チョウが決まった道筋を飛ぶのに気づく。家で飼って親になったチョウでも。放せば野生の個体と同じような道筋を飛ぶ。これをチョウ道(どう)という。チョウは「なぜ飛ぶか」というより、チョウは「いかに飛ぶか」と言うべきであろう。科学は初めは「なぜ」から始まるが、実際に調べ始めると問題は「いかに」になってしまう。戦後の社会状況が悪い時代に…

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