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「全力で弁護したい」裁判員法廷、弁護人の「マスク非着用」が物議醸す 本当に、被告のためになる?

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席間のアクリル板など新型コロナウイルス感染対策が施された裁判員裁判の法廷=東京都千代田区の東京地裁で2020年6月1日、宮武祐希撮影
席間のアクリル板など新型コロナウイルス感染対策が施された裁判員裁判の法廷=東京都千代田区の東京地裁で2020年6月1日、宮武祐希撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、再開され始めた裁判員裁判で、弁護人が法廷でマスクを着用せずに審理に臨むケースが出ている。「全力で弁護したい」との理由だが、裁判員の感染防止を理由に着用を求める裁判所と意見は対立。代替策として、飛沫(ひまつ)を防ぐアクリル板を自ら法廷に持ち込むことを決めた弁護人もいる。マスクを着けない弁護は、本当に被告のためになる?

 東京地裁では6月2日、裁判員裁判が約3カ月ぶりに再開された。地裁は、裁判員の感染防止対策として、電車の通勤ラッシュを避けるため開廷の時間をずらしたり、法廷で裁判員が座る席の間にアクリル板を設置したりして細心の注意を払っている。

 検察官や弁護人にもマスク着用を求めているが、再開初日の2日、殺人罪に問われた被告の初公判で弁護人2人がマスクを着けずに法廷に現れた。裁判長は着用を重ねて求めたが、弁護人は拒否し、開廷は約2時間半遅れることに。裁判長は遺憾の意を表明し、弁護人に近い位置に座る裁判員2人の前方に新たにアクリル板を取り付けて開廷した。

 弁護人はその後の審理でもマスクなしで弁護を続け、発言機会のない12日の判決公判でようやく着用した。弁護人は取材に「マスクは匿名効果が高く、話し手が本当のことを言っているのか分かりにくくなる。説得力に欠けることになり、全力で弁護できない」と説明した。

 判決後、裁判員を務めた4人が記者会見した。50代の男性会社員は「検察官もマスクを着けて話していたが、言いたいことは理解できた。弁護人は大人げない」と感想を漏らした。一方で、マスクを着けないことによる感染への不安は3人が「なかった」…

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