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郷土ゆかりの偉人などを顕彰する、全国各地の記念館や文学館。西日本の8館の学芸員らに、数ある資料の中からえりすぐりの「お宝」をおすすめしてもらった。貴重な品から浮かび上がる、偉人たちの意外な一面とは--。
早くに父親を亡くした中谷は東京大在学中の3年間、サントリー創業者の鳥井信治郎から毎月50円(当時の大卒初任給相当額)の支援を受けました。就職時に返済の意を伝えると、「学資は天から授かったものと思っていたらよい。返済の意思があったら天へお返しなさい」と言われました。北海道のニセコ山頂で研究していた戦中も、サントリーの1ダース箱が時々届いたそうです。 2人の親交は40年近く続きました。皿は中谷と鳥井の絆を象徴しています。 (学芸員・石川真知子さん)
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