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時代の風

誤った「一貫性」克服 変化に柔軟な日本に=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

=玉城達郎撮影

 世の中には、「良い一貫性」と「悪い一貫性」がある。5月10日付の当欄にも書いたが、「剛性」(変化に抗して変わろうとしない力)が強いのはいいとして、「靱性(じんせい)」(変化にしなやかに対応し、肉を切らせて骨を断ち、切り抜ける力)もなくては困るのだ。

 与党の国会議員夫妻が、地元政治家らに現金を配り、それについて公の場で説明を一切行わない。無道を無道と認めず、「違法性はない」と逃げ切ろうとする態度には、悪い意味で一貫性がある。しかし夫妻に1億5000万円もの選挙資金を提供した自民党と、選挙後に夫を法相にまで登用した政権は、彼らが逮捕されるに至って、一貫性すら捨てて「知らぬ存ぜぬ」の態度を取り始めた。会社でいえば、監査役が会社法違反で逮捕されたようなもので、経営陣には事実を調査し株主に説明する責任がある。党及び政権としていかなる判断があったのか、今後はどうすべきなのか、第三者の検証後に説明するのが一貫性ある態度だ。

 他方で、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画見直し表明には「日本の政治も、初動の間違いを正すことがあるのか」と、感動を禁じえなかった。つとに言われていることだが、候補地の秋田市は北朝鮮とハワイを結ぶ線上、萩市(山口県)は同じくグアムを結ぶ線上にある。首都圏を防衛するのなら設置場所が能登半島となることは、地球儀を見れば一目瞭然だ。仮に、ハワイやグアムの米軍基地を狙うミサイ…

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