コロナ対策 ライブハウス、再開苦境

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飛沫防止のためアクリル板を調整する蔵原郁智さん=名古屋市千種区のボトムラインで18日
飛沫防止のためアクリル板を調整する蔵原郁智さん=名古屋市千種区のボトムラインで18日

県「無観客に」→名古屋に来ない/客席3分の1→満席でも赤字/復活ライブ→出演者キャンセル

 新型コロナウイルスの影響で最も長い休業を強いられたライブハウス業界。客が触れ合い、熱気に包まれる「3密」(密閉、密集、密接)空間が魅力だけに、感染防止対策の限界を感じ、営業再開をためらう店が多い。約15店がひしめく名古屋市今池地区では、「音楽の文化を絶やしてはいけない」と老舗ライブハウスが再開を模索している。

 「コロナで天国から地獄に突き落とされたよ」。今池の老舗ライブハウス「ボトムライン」。客のいないステージで、経営者の蔵原郁智さん(62)は乾いた笑いを浮かべ語った。2019年6月に開業30周年を迎え、ゆかりある多くのアーティストから祝福を受けたばかり。新たな歴史を刻むはずだった今年、新型コロナの影響を受け、3月1日から営業自粛を続けている。

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