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自民、誤用例の「進化論」で憲法改正訴え ダーウィン模したキャラ漫画

自民党が公開した憲法改正をテーマにしたマンガ「教えて!もやウィン」の一場面=自民党ウェブサイトより

 自民党がウェブサイトやツイッターで、ダーウィンの「進化論」と結びつけて憲法改正の必要性を訴える漫画を発信している。ツイッター上では「進化論を理解していない誤用だ」「政治に利用するのはこじつけだ」など、科学者を含む各方面から批判が相次いでいる。【野村房代/統合デジタル取材センター】

 物議を醸しているのは、「教えて!もやウィン」と題する4コマ漫画だ。ダーウィンを模したと思われる「もやウィン」というキャラクターが「進化論ではこういわれておる」として、「最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは 変化できる者である」と説明。その上で「これからの日本をより発展させるために いま憲法改正が必要と考える」と力説する。

 漫画は自民党広報のアカウントが19日夕方に3本続けて投稿した。党のウェブサイトにもコーナーが開設され、続編も掲載されている。

 しかし、引用されたのはダーウィン自身の言葉ではなく、1960年代に米国の経営学者がダーウィンの著書「種の起源」を独自に解釈して論文発表した「誤用例」とされる内容だった。このためツイッター上では「ダーウィンはそんなことひとことも言ってません。撤回してください」「全く無関係の憲法と結びつけるのはこじつけに過ぎません」「変わる必要があるのは自民党では」といった指摘が相次いでいる。

 また、19~20世紀に広がった「社会ダーウィニズム」は、進化論を人間社会にあてはめることで「優勝劣敗」による自然淘汰を唱え、人種差別や優生思想を正当化する手段にされた経緯がある。精神科医の香山リカさんは投稿で「優生学に基づき、ユダヤ人や障害者を虐殺したのがナチスだ。それ以来、進化論の安易な政治への応用は危険、とみんな知ってる。自民党広報は確信犯なのか無知なのか」と批判した。さらに岩波書店のアカウントは「進化論でよくある勘違いとして、『進化』=『進歩』ではありません。進化とは多様性の源なのです」などと投稿した。

 「進化のからくり…

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野村房代

2002年入社。岡山支局、東京・生活報道部などを経て20年春から統合デジタル取材センター。ファッション、アート、カルチャーについて主に取材。また、障害や差別など光が当たりづらいマイノリティーの問題に関心がある。1児の母。最近の趣味は、巣ごもりを機に始めたビオトープとガーデニング。

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