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京都御苑から京都市中京区の柳馬場通を南へ向かうと左手に京都地裁、市立御所南小に続いて白壁に薄緑色の屋根が連なるロシア・ピザンチン様式の聖堂が現れる。
ハリストスとはキリストのギリシャ語読み。主にギリシャとロシア、東欧で信仰される「東方正教会」で用いられる「八端十字架」が屋上にそびえる3階建ての鐘楼は、高さ22・3メートルもある。かつては比叡、愛宕の山並みや東西本願寺も眺められたという。
入り口で靴を脱ぎ、「和洋折衷ですね」と笑う及川信神父(60)に促されてじゅうたんの敷かれた堂内に入ると思わず息をのむ。中央に「最後の晩餐(ばんさん)」。その上の宝座のキリストをはじめ聖母マリア、正教の聖人らが描かれた30枚の画像(イコン)がちりばめられた巨大な聖障(イコノスタス)が祭壇上にそびえる。ロシアで制作され20世紀初頭の成聖式に合わせて、他の主要な装飾品とともに運ばれてきた。
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