メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

支局長からの手紙

敵は空から…… /奈良

 ちょっとだけ、と思って油断してしまいました。過日、父の墓参りをした時、好物だったあんパンなどを入れたコンビニの袋を墓石の脇に置き、水をくみに行きました。周囲を見上げて、カラスがいないことを確認したつもりでしたが、甘かったのです。

 数分後に戻ってみると、袋の中には缶コーヒーだけ。しまった、と思って見上げると、あんパンをくわえて飛ぶカラスの姿が。離れた路上には、破られた袋からビスケットが飛び出し、散乱していました。亡くなった志村けんさんの言葉を借りれば、「おまえ、それはないだろう」。そうつぶやいて片付けながら、「せめて、供えてからにしてくれよ」。

 約15年前にも、墓参りで同じようなシーンがありました。幼稚園児だった息子が、お下がりを食べようと楽しみにしていたお菓子を袋ごと、カラスに持って行かれたのです。空には、袋をくわえて「カー、カー」と無機質な鳴き声を浴びせるカラス。隣で立ちつくす息子はまさに、鳩(はと)が豆鉄砲を食ったような表情。その後、墓参りをする度に家族で思い出して笑い、気をつけていたのですが……。

この記事は有料記事です。

残り763文字(全文1222文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「#FreeAgnes」 日本からも周庭氏逮捕への抗議続々

  2. 家族で登山中に行方不明の小6男児を無事発見 新潟・上越

  3. 周庭氏を逮捕 民主活動家 国安法違反容疑で香港警察

  4. 女性に無断で堕胎させた疑いで外科医を逮捕 麻酔薬飲ませる 岡山県警

  5. 首相あいさつ93%一致 広島と長崎、過去例とも類似 被爆者「ばかにしている」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです