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メディアの風景

SNSと世論 移り気な感情を議論に=武田徹

武田徹・専修大教授

 米国で黒人が白人警官に暴行されて死亡した。この事件をきっかけに人種差別に反対するデモが世界に広がってゆく過程で、黒人が首を押さえられ続ける8分46秒を撮影した動画が果たした役割は大きい。

 すぐに見られる長さの動画は感情を直接揺さぶる。その効果をいち早く利用したのは米政府だった。湾岸戦争の開戦に際して精密誘導ミサイルが敵の軍事施設のみを正確に破壊する映像を盛んにテレビで放映させ、自国兵や民間人が犠牲にならない“きれいな戦争”を印象づけて参戦への支持を取り付けた。

 とはいえ、こうした動画の影響力が飛躍的に高まったのは、やはりソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及後だろう。キーワードを示すハッシュタグを添えた動画は、言語や生活環境の違いを超えて瞬時に拡散してゆく。

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