鳥羽・金胎寺で発見の金剛盤、伊勢の遊郭が寄贈 津波・火災、数奇な運命 /三重

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数奇な運命の金剛盤を手に持つ長谷密賢住職(右)と江崎満さん=三重県鳥羽市鳥羽1で
数奇な運命の金剛盤を手に持つ長谷密賢住職(右)と江崎満さん=三重県鳥羽市鳥羽1で

 江戸時代に鳥羽城主代々の祈願寺だった金胎寺(鳥羽市鳥羽3)の庫裏から、真っ黒にすすけた護摩仏具の金剛盤が見つかった。磨くと盤の裏側から、江戸時代後期に古市町(伊勢市)の遊郭から潮満寺(同市竹ケ鼻町)に寄付されたと刻まれた文字が表れた。寺と遊郭との取り合わせ、伊勢市の寺に寄付されたのに鳥羽市の寺にあった不思議。謎を探ると、金剛盤にからんだ数奇な巡り合わせが浮かび上がった。【林一茂】

 金胎寺の長谷密賢住職(35)によると、真ちゅう製の金剛盤は庫裏の天井裏から多数の仏具と一緒に見つかった。裏側に小さな3本の脚が取り付けられ、仏具を置く台として使われていた。すすを取り除くと、「護摩仏具壱通(ひととおり) 寄付主古市町」の文字に続いて、古市町の三大遊郭として知られた備前屋、杉本屋、油屋の主と世話人の名前が刻印されていた。「弘化4(1847)年11月に、潮満寺の西之坊の住職に贈られた…

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