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ヤングケアラー~幼き介護

/1(その1) 「祖母が高熱」消えた恋

 「おばあさんが高熱を出したんです。迎えに来てください」。中学に入学したばかりの2010年4月、谷村純一(仮名、東京都)の携帯電話に、父方の祖母キミコ(同、当時85歳)を預かるデイサービスから連絡がきた。そんなことは初めて。しかもその日は最悪のタイミングだった。

 好きだった幼なじみの女の子に「誕生日だよね」とディズニーランドへ誘われて、午前10時過ぎ、舞い上がる気持ちで入場したところだった。両親が離婚し、3歳で母と別れて父と暮らす純一だが、会社員で多忙な父は出張中。女の子に事情を話してキミコを迎えに行った。その子とはそれっきりになった。

 キミコはもともと要介護認定を受けていたが、純一が小学6年の時に認知症を発症。直前の会話や出来事を忘れ、お湯を沸かそうとしてやかんを焦がした。朝晩の食事を純一が用意するのは、父子家庭の「自然な流れ」だった。

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