特集

日米地位協定

在日米軍に対する特別待遇を定め、さまざまな問題を生む元凶ともされる日米地位協定。見直しを求める声が広がっています。

特集一覧

特権を問う

米兵3人に暴力振るわれ負傷…被害補償されぬまま帰国 「逃げ得」許す日米地位協定

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
海の家で撮った写真を前に語る森川隼さん。米兵から謝罪がないことに憤りを隠せない=神奈川県逗子市で2020年2月、竹内麻子撮影
海の家で撮った写真を前に語る森川隼さん。米兵から謝罪がないことに憤りを隠せない=神奈川県逗子市で2020年2月、竹内麻子撮影

 「日米地位協定のことはよく分からない。でも壁を感じた」。神奈川県逗子市の自営業、森川隼(はやと)さん(35)はそう振り返る。3年前の夏、逗子海岸の海の家で横須賀基地の米兵3人に暴力を振るわれ、全身を負傷した。米兵は帰国して行方が分からなくなり、なんの補償も受けていない。森川さんは「逃げ得が許されるのはおかしい」と訴えている。【竹内麻子】

 来店した米兵の1人が、海の家の男性店長を突き飛ばしたのがきっかけだった。店を手伝いに来ていた森川さんはその場を収めようとしたが、突然の暴力に憤る店長を前に、酔っ払った米兵は仲間とともに態度をエスカレートさせた。乱闘騒ぎになって米兵3人が一方的に暴力を振るい、森川さんと店長を含む男性3人が鼻の骨を折るなどの重軽傷を負った。

この記事は有料記事です。

残り1130文字(全文1462文字)

【日米地位協定】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集