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逃げ場所を日本兵に奪われ母失う 「僕らが黙っていたら日本は戦争繰り返す」 沖縄慰霊の日

米軍の攻撃から逃げた末に母が亡くなった森を訪れた新里浩さん=沖縄県糸満市で2020年6月23日午後3時13分、津村豊和撮影

 「さったるむん」。そう言い残して、母はゆっくりと前に倒れた。那覇市の新里浩(しんざとひろし)さん(81)は沖縄戦で3カ月逃げた末に両親を失った。米軍の砲弾の破片が脇腹に刺さり、沖縄の言葉で「やられた」とつぶやいて逝った母カマドさん。日本軍による組織的戦闘が終わったとされる日の3日前だった。新里さんは23日、母が亡くなった糸満市山城(やまぐすく)の現場を訪れた。「雰囲気が全く変わってしまった」。75年の歳月に思いをはせ、「戦争は地獄だった。誰もが望んだものではなかった」と手を合わせた。

 新里さんは当時6歳。両親と兄2人、姉妹の7人家族で首里(現那覇市)に暮らしていた。首里城の地下壕(ごう)には日本陸軍第32軍の司令部があり、近所でも馬に乗った将校の姿をよく見かけた。「日本は絶対に戦争に勝つ」。父康清(こうせい)さんはそう強調していたが、1945年4月1日に米軍が沖縄本島中部に上陸する直前に首里も空襲が激しくなり、一家で南へと逃げることになった。

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