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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『ひとり時、円居時』林七緒美・著

◆『ひとり時(どき)、円居時(まどゐどき) 暮らしに寄り添う 器と道具』林七緒美・著(KADOKAWA/税別1400円)

 写真とエッセーでその来歴が紹介される食器と道具はみんな、生活の水に洗われて、さっぱりした美しさがある。

 著者の林七緒美さんは、京都の街なかで「木と根」という厳選された台所周りの道具を並べる店を営んで15年になるそうだ。林さんの、しっとりとして浮き沈みのない筆致のエッセーを読めば、「木と根」で売られているのは、店主自身のこれまでの来し方と切っても切り離せない品々なのだとよく分かる。文章と、選ばれた器から受ける印象がぴったりと重なる。

 器は、作家ものと骨董(こっとう)が主。「派手な柄物(がらもの)の食器が得意ではない」とあり、その言葉どおり、盛られた料理の影を薄くしてしまうようなものは載っていない。代わりに、白色の小皿のつるっとした冷たさ、漆の濃く深い色合いなどが、食べものそのものの色を引き立て、支えている。

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