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イタリアと東京を拠点に活動する美術家、廣瀬智央(さとし)(57)の個展が、前橋市のアーツ前橋(「地球はレモンのように青い」、7月26日まで)と東京・六本木の小山登美夫ギャラリー(「奇妙な循環」、03・6434・7225、同4日まで)の2カ所で開催されている。
初の大規模個展で、過去作も総覧できる前橋展。地下に下りると、床に敷き詰めたレモンの色と香りのまっただなかに身を投じるような感覚に陥る。1997年発表の代表作「レモンプロジェクト03」を約3万個のレモンで再制作。鼻孔をくすぐる香りに、無菌の展示空間で自然に触れたと思いきや、精油を散布して香り付けし…
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