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私の体はテレビでできている

早稲田大演劇博物館館長を務める岡室美奈子教授が、過去や現在の、ひょっとしたら未来のドラマの世界も旅しながら、折々のことを語ります。

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私の体はテレビでできている

業界の“今”記憶し記録を

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 <教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている>

 いきなり手前みそで恐縮だが、私が館長を務める早稲田大学演劇博物館では、コロナ禍により多くの演劇公演が中止・延期になったことを受け、演劇界の現在を詳細に記録・記憶して未来に伝えようというプロジェクトを進めている。その一環として、幻となった演劇公演のチラシやポスター、プログラム、台本等を収集し、日の目を見なかった「失われた公演」展もいつか実現できればと思っている。

 中断を余儀なくされていたドラマの撮影がようやく再開され、4月スタートのはずだったドラマがやっと見られるのはうれしいのだが、テレビ番組についても、生々しい記録が必要ではないか。何事もなかったかのように元に戻るのではなく、コロナ禍という未曽有の事態のなかで各局がどんなに慌て、外出自粛にどう反応し、どんな工夫をして3密を避け、何を放送・再放送し、どうやって切り抜けたのかを、業界としてしっかり記憶してほ…

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