新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除を受けて演奏活動を再開し始めたクラシック界では、演奏会の観客数を絞るなどして感染防止策を模索している。「ウィズコロナ」が求められる今、奏者間の距離を空けるなどの新しい演奏スタイルは根付くのか。実演を経て見えてきた課題を指揮者らが語った。
「この演奏の仕方がやりやすいか、やりにくいかと言えば、誰もが100%やりにくい」。19日、兵庫県立芸術文化センター(同県西宮市)で「オーケストラ公演の再開に向けて~ディスカッションとデモ演奏~」に出演した指揮者の下野竜也は、佐渡裕芸術監督との対談でこう発言した。舞台上に数十人が集うオーケストラの感染を防止するには、演奏者同士の距離を離さざるを得ない。この日の舞台に並んだのは兵庫芸術文化センター管弦楽団の約40人。弦楽器奏者は1・5メートル、管楽器奏者は透明パーティションで飛沫(ひまつ)防止策を施した上で2メートルの…
この記事は有料記事です。
残り602文字(全文1003文字)
毎時01分更新
米国第一主義で世界と米社会を揺るがしたトランプ米大統領が2…
欧州連合(EU)が、新型コロナウイルスのワクチン接種証明を…
毎日新聞と社会調査研究センターが1月16日に実施した全国世…