米国とロシアは22日、ウィーンで、今年1月から約5カ月ぶりとなる軍備管理に関する高官協議を行った。2021年2月に期限を迎える米露の新戦略兵器削減条約(新START)延長などを議論。米国のビリングスリー大統領特使(軍縮担当)は23日の記者会見で、具体策を協議する作業部会を発足させたと明らかにし、今夏に高官協議を改めて開く方針を示した。一方で、米国が求めていた中国の協議参加は実現せず、核軍縮を巡る「米中対立」も鮮明となった。
「中国は現れなかった。今も秘密の壁に隠れて、核の増強を隠している」。ビリングスリー氏は協議が始まる直前、空席のテーブルに中国の国旗が置かれた写真をツイッターに投稿し、参加しなかった中国に批判の矛先を向けた。中国外務省の軍縮局長は「なんと奇妙な光景だ! 中国の同意なしに中国の国旗を交渉テーブルに表示している! 新STARTの延長に幸運を!」と皮肉たっぷりに返信した。
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