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「表現の不自由展」中止問題 33年前、富山の美術館であったこととの違い

二つの展覧会から表現の自由を問う藤江民さん=富山市内で2020年5月26日、青山郁子撮影

 2019年に愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」は、会期中に企画展「表現の不自由展・その後」が一時中止に追い込まれ、「表現の自由」や「公共と芸術」など多様な論議が巻き起こった。その33年前の1986年、富山の美術館を舞台に、同じく表現の自由を問われた美術展があった。その両方に出品した富山市のアーティスト、藤江民さん(70)が半世紀にわたる画業をまとめた作品集を出版し、当時を振り返った。日本の表現の自由度はどう変わったのか。

 86年、旧富山県立近代美術館で開催された「'86富山の美術」に、昭和天皇をモチーフとした連作版画「遠近を抱えて」が出品された。この作品を巡っては会期終了後に県議会から批判の声が上がり、さらに右翼団体が街宣車で抗議活動を繰り返した上、活動家が当時の中沖豊知事(故人)の執務中に殴りかかる事件まで発生した。

 美術館側は93年、作品を売却(購入者は非公表)し、展覧会図録を焼却した。作者とその支援者は「表現の自由の侵害にあたる」などと主張し、県と美術館を相手取り富山地裁に提訴。00年に最高裁で上告が棄却され原告側敗訴が確定した。

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