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原発のたたみ方

東電福島第1原発事故以降、原子力施設の廃炉が相次いで決まっています。「廃炉時代」の課題は。

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原発のたたみ方

/9 微弱放射性ごみ再利用、低調 一般ごみと同じ扱いに

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 <科学の森>

 原発の廃炉に伴う廃棄物のうち、放射性レベルが極めて低いものを、国の許可に基づき一般廃棄物と同様に扱う仕組みがある。「クリアランス制度」といい、目的は金属などの再利用だ。全国で89万トンが対象になると見込まれる。だが抵抗感が強く、活用は低調だ。

 中部電力の浜岡原発1、2号機(静岡県御前崎市)。2009年11月からの廃炉作業で解体が進み、タービン建屋内には取り外して裁断された配管などが積み置かれている。測定機に通して国の基準以下と確認されれば、再利用することができる。中部電の担当者は「放射線をどの程度出しているのか測るため、評価の対象となるものを保管している」と説明する。

 36年度までを予定している廃炉の工程は、23年度に原子炉本体を解体する段階へ移る。それまでは、原子炉内を通過した水が流れていた配管など、原子炉の周りの設備を取り外す作業が続く。微量の放射性物質が付いた廃棄物が最も多く出る段階で、保管場所をさらに確保するため中部電は16年、敷地に隣接する民有地を購入した。

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