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都政への伝言

知事選は22人が立候補し、7月5日の投開票に向けて論戦を繰り広げている。出馬経験があり、今も各分野で発信を続ける5人に都政への思いを聞いた。

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都政への伝言

優先順位決めるのが政治 十分な共感と説明責任は必要 評論家・樋口恵子さん

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インタビューに答える評論家の樋口恵子さん=東京都杉並区で2020年6月15日、内藤絵美撮影
インタビューに答える評論家の樋口恵子さん=東京都杉並区で2020年6月15日、内藤絵美撮影

 女性や高齢化社会などをテーマに評論活動を続けてきました。ちょうど大学教授の職が70歳の定年を迎えたタイミングで、2003年の東京都知事選の立候補要請を受け、断り切れずに2期目を狙う現職(石原慎太郎氏)に挑戦することになりました。「人生100年の舞台を提供する行政を」と掲げて戦いました。

 東京は都道府県で最も出生率が低い。ある調査では、男性の育休取得や育児参加が次の子を産もうとする女性側の意欲に大きく影響することが分かっています。特に東京は若い世代が多く住み、企業が集中する街。都知事には育児休業の取得率が群を抜いて高い街になるための政策に力を入れてほしいと思います。

 新型コロナウイルスの感染拡大ではっきりしたのは、労働者の中で弱い立場に置かれた非正規の人がいかに多いかということです。男性は約2割ですが、女性は6割近くが非正規。シングルマザーで非正規だと、保育所が閉鎖されると仕事を失い、最も困窮した形になってしまいます。

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