「国は危険性を知りながら」 中皮腫で妻失った男性、怒り隠せず クボタショック15年

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アスベストによる中皮腫で妻を亡くした隠岐拓さん=兵庫県尼崎市で2020年6月18日、菱田諭士撮影
アスベストによる中皮腫で妻を亡くした隠岐拓さん=兵庫県尼崎市で2020年6月18日、菱田諭士撮影

 兵庫県尼崎市の大手機械メーカー・クボタ旧神崎工場周辺で、住民の中皮腫被害が明らかになった「クボタショック」から6月末で15年。同市の隠岐拓(ひらく)さん(68)は2016年に妻典子さん(享年63)を亡くした。明るかった妻が、約6年間の闘病で身も心も弱っていく姿を見るのはつらかった。27日にオンラインで開かれるアピール行動で自身の体験を語り、被害防止を訴える。

 11年元日の夜。大阪市の隠岐さんの実家で親族と新年を祝い、尼崎市の自宅に帰る途中、飲酒した隠岐さんに代わりハンドルを握った典子さんが「背中が痛い」と言い出した。その日を境に体のだるさなどに悩まされ、かかりつけの医院では原因がわからなかったが、9月に県立尼崎病院(現尼崎総合医療センター)で「胸膜中皮腫」と診断された。主婦だった典子さんがアスベストに直接触れる機会はなく、中皮腫のこともほとんど知らな…

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