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「国民審査、在り方見つめ直す時」 元最高裁判事 高裁も「違憲」判決

「勝訴」と映し出したタブレットを置き、判決の感想を語る原告の想田和弘さん(中央)=東京・霞が関の司法記者クラブで2020年6月25日午後4時33分、巽賢司撮影

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 最高裁裁判官の国民審査に海外在住の日本人が加われない法の「不備」を1審に続いて違憲と断じた25日の東京高裁判決。海外在住の原告たちは違憲状態の早期是正を国に呼び掛けた。過去に審査を受けた元最高裁裁判官も、今回の判決を制度見直しの議論につなげるべきだと訴えた。

 「違憲性をはっきり認めていただいた」。東京都内で開かれた記者会見で、原告で米国在住の映画監督、想田和弘さん(50)は判決を高く評価した。想田さんたちは「すべての在外邦人のための訴訟」と位置づけ、審理に臨んできた。「最高裁の判断は私たちの生活を左右する。国は速やかに改善すべきだ」と強調した。

元最高裁裁判官の山浦善樹弁護士=2020年6月16日午後0時32分、近松仁太郎撮影

 元最高裁裁判官の山浦善樹弁護士(73)=東京弁護士会=は、東京・神田の法律事務所で判決の一報を聞いた。「過去の審査を違憲とし、今後は海外の日本人が審査に参加できる権利を認めた点は重要だ」と感想を話した。

 市民の悩みに耳を傾ける「マチ(町)弁」として約30年活躍し、2012年3月に最高裁判事に。在任した約4年4カ月の間、ネクタイや靴は一度も買わなかった。最高裁の仕事は書類の精読が大半で、人と会う機会が格段に減ったからだ。

 12年12月に審査を受けるに当たり、過去に発行された審査公報を見て驚いた。各裁判官の略歴や関与した裁判が形式的に羅列されていただけ。歴代の判事らは仮面をかぶって審査を受けているように思えた。

 前例は踏襲しなかった。自身の公報には、マチ弁の経験を生かして審理に向き合っていることを素直に書いた。野鳥観察とモーツァルトの楽曲鑑賞を趣味とする自身の人間性も紹介。後日、読んだ人から「市民の力になってほしい」と書かれたはがきが届いた。

 審査には国民と裁判所をつなぐ役割がある。しかし、最高裁裁判官の情報は少ない。山浦さんは「国民はどう審査すればいいのかすら分からず、困っている。審査の在り方を見つめ直す時だ」と話す。【近松仁太郎、巽賢司】

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