この国はどこへ コロナの時代に 歴史学者・與那覇潤さん 議論収縮、失った未来
毎日新聞
2020/6/26 東京夕刊
有料記事
3472文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

文体が小気味よく比喩の巧みな歴史学者、與那覇(よなは)潤さん(40)は3年にわたる闘病を終え、精力的に執筆活動を続けている。重度のうつ状態を経た人にとって「コロナの時代」はどんなふうに映るのだろう。
「新型コロナウイルスの騒動を経て感じるのは、私たちは過去と未来の双方を喪失したということです。一番ショックだったのは、コロナ流行の9年前の3月に日本をパニックに陥れた、東日本大震災の教訓が生かされなかったことです」
この記事は有料記事です。
残り3264文字(全文3472文字)