メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

新型コロナ 社会制度維持へ対策本腰 /京都

京都刑務所での訓練で、新型コロナウイルスの感染の疑いがある受刑者役の職員を移動させる職員ら=京都市山科区の同刑務所で、添島香苗撮影

[PR]

 新型コロナウイルスの感染予防策が各地で進められる中、府内の公的機関でも感染を防ぐための対策が本格化している。京都刑務所(京都市山科区)は職員の感染を想定した訓練を実施したほか、京都地裁(同市中京区)も新型コロナ対策を報道陣に公開。「新しい生活様式」の中で、社会制度を維持しようとする動きが続く。

職員感染想定で訓練 京都刑務所

 京都刑務所での訓練は12日、大阪拘置所(大阪市)で新型コロナの集団感染が発生したことなどを踏まえ、法務省の専門家会議の要請に基づき、全国の矯正施設で初めて実施された。職員約50人が参加し、感染が疑われる受刑者の隔離や、受刑者の居室の消毒などの手順を確認した。

 訓練は「出勤前の職員が発熱や倦怠(けんたい)感など新型コロナと同様の症状を訴えた」との想定。刑務所内に対策本部を設置し、受刑者の症状を確認したところ、1人に発熱などが確認されたとして、同じ居室にいた受刑者2人を濃厚接触者とした。感染の疑いがある受刑者の隔離用に整備した居室棟に3人を移動させ、3人がいた居室を職員らが消毒。1時間あまりで訓練を終えた。

 同刑務所によると、12日現在の職員数は314人、受刑者など収容者数は1021人。訓練を監修した、法務省危機管理専門家会議の司馬田宏委員は「刑務所は外部から遮断された環境で、感染者が一度出たら、集団感染が発生する可能性が高い」と指摘。訓練後、大竹宏明所長は「今回は職員がそろっている状況で訓練したが、実際にはそうではないこともある。そのような場合に、どう迅速に動くかが今後の課題だ」と述べた。

京都刑務所の工場でマスクを製作する受刑者=京都市山科区の同刑務所で、添島香苗撮影

 同刑務所では、受刑者らがマスクや防護服、医療用のガウンを製作している。同刑務所によると、厚労省の要請などで3月以降、約50人の受刑者が作業に従事。17日には、医療用ガウン1200着を府に納品した。担当者は「親族あての手紙に『緊急事態宣言下でも社会に貢献できている』と書いた受刑者がいるなど、作業が受刑者に良い影響を与えている」と話した。【添島香苗】

飛沫防止にアクリル板 地裁

飛沫感染防止のため、裁判員の机の上に設置されたアクリル板=京都市中京区の京都地裁で、中島怜子撮影

 京都地裁(京都市中京区)は25日、裁判員裁判での新型コロナウイルス対策を報道陣に公開した。次回の裁判員裁判が予定されている7月7日から、本格的に導入される。

密になるのを防ぐため「使用不可」の紙が貼られた傍聴席=京都市中京区の京都地裁で、中島怜子撮影

 法廷内では、裁判員の間で飛沫(ひまつ)感染が広がるのを防ぐため、裁判官同士が隣り合う場所を除き、裁判員らの机の上に計6枚のアクリル板を設置。裁判員の評議も従来より広い部屋を使い、距離を保てるようにする。検察官や弁護人など関係者が座る場所も間隔が空けられ、傍聴席には密になるのを防ぐため、一部に「使用不可」と書かれた紙が貼られた。

 裁判員の候補者に選任手続きの期日を伝える文書を送付する際には、発熱などの症状がないか確認するチェックリストを同封。候補者が裁判所から裁判員について説明を受ける際には、座席の間隔を空け、マスクの着用やアルコールでの手指の消毒をしてもらう。

 伊藤寿裁判官は「弁護士同士、検察官同士の話し合いは『密』になることを推奨されるが、コロナにおいてはそうもいかない」と話した。【中島怜子】

〔京都版〕

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 大人気、耳にかけないマスク 「小耳症」の人にも 誰もが当たり前に着けられるように

  2. 大阪の新規感染318人 300人超は3日ぶり 新型コロナ

  3. ソフトバンクの選手が付けている目の下の「黒いアレ」って何?

  4. 東京都内で401人の感染確認 400人以上は4日ぶり 新型コロナ

  5. 日本新薬が逃げ切る TDKは1点差に迫るもあと1本が出ず 都市対抗

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです