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NTT・NEC、資本業務提携 次世代通信、出遅れ危機感 安全保障、国産こだわり

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世界の5G市場で日本勢は大きく出遅れている
世界の5G市場で日本勢は大きく出遅れている

 NTTとNECが25日、資本業務提携で合意したのは、日本勢が後れを取ってきた世界の通信インフラ市場で巻き返しを図るためだ。米中両国が第5世代(5G)移動通信システムで先行する中国の華為技術(ファーウェイ)を巡って対立を激化させる中、経済安全保障を重視する政府とも歩調を合わせて日本連合で対抗する。

 「信頼できるパートナーと真にメード・イン・ジャパンと言える日本発の付加価値の高い連携をグローバルに展開したい」(NTTの澤田純社長)。「国際競争力のある技術製品を開発する。将来的にはグローバルトップシェアを目指す」(NECの新野隆社長)。25日にオンラインの記者会見で両社の社長は、「日本連合」で世界市場トップを目指す意向を示した。

 国内トップレベルの2社が提携に踏み切った背景には、国際的な競争が激化する中で、単独での世界展開は難しいとの判断がある。提携はNTT側が持ちかける形で、2018年ごろから検討が始まったという。

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